KAGOYAのVPSである、KAGOYA CLOUD VPSを契約しベンチマークをしてみました。
VPSによっては、1ヶ月単にで課金が必要だったり、最低利用期間があったりするのですが、KAGOYA CLOUD VPSは1日単で利用料金が計算されるため、少しの期間だけ使うなどができるのがメリットです。
一方で、 KAGOYA CLOUD VPSの性能に関する情報は少なかったため、自分で実際のサービスを契約しベンチマークをしてみました。
今回はCPU、メモリ、I/Oなどに関するベンチマークをしています。
ベンチマークの詳細
以前、レンタルサーバーで有名なエックスサーバーが運営しているXServer VPSやWebARENA (Indigo)を契約しベンチマークを行いましたが、今回も似たようなベンチマークを実施してみました。
Xserver VPSやWebarena Indigoのベンチマークの詳細については以下で確認できます。
それでは、本題であるベンチマークの詳細についてです。
今回はメモリが4G、コア数が4のプランでベンチマークを実行しています。
執筆当時(2024年11月)では、1日55円、1ヶ月で最大1,540円で使うことが可能なプランです。
OSやツールのバージョンなどは以下の通りです。
- OS:Ubuntu22.04.5
- sysbench:1.0.20
- fio:3.28
なお、僕が今回使ったサービスはKVM(Kernel-based Virtual Machine)でVPSを実現しているらしく、virtioを使うことができました。
virtioは仮想化環境において効率的にI/O操作を実現する技術らしく、この機能を使うことで性能向上が期待できるかもしれません。
今回はvirtioをONにした状況でベンチマークを実施しています。
CPUのベンチマーク結果
sysbenchでベンチマークをしてみました。コマンドは以下の形をベースに、スレッドの数を増やしながやっています。
「sysbench –test=cpu –num-threads=xx run」
1スレッド時のスコアは約2,358 events/secで、4スレッド時には約9,460 events/secとなりました。
8スレッド時のスコアも確認してみましたが、4スレッドの時とほぼ同じ値になっています。
メモリのベンチマーク結果
メモリでも同じくスレッドを変化させながら性能を確認していみました。
その結果、転送速度は約3,785〜5,501MiB/secという結果になりました。
I/Oのベンチマーク結果
I/Oの性能についてはfioというツールを使って確認してみました。
ベンチマークのオプションは、以前Xserver VPSのベンチマークをしていた時と同じように、以下のオプションを指定しています。
簡単に説明すると、ブロックサイズ4KB・合計2GBの読み込み、書き込みの確認をしています。
ベンチマークの結果、KAGOYA CLOUD VPSでは読み込み速度が約33.1MB/s、書き込み速度が約49.6MB/sとなりました。
Readテスト:「fio -filename=/tmp/test2g -direct=1 -rw=randread -bs=4k -size=2G -numjobs=64 -runtime=10 -group_reporting -name=read-test」
Writeテスト:「fio -filename=/tmp/test2g -direct=1 -rw=randwrite -bs=4k -size=2G -numjobs=64 -runtime=10 -group_reporting -name=write-test」
最後に
KAGOYA CLOUD VPSの性能について、実際のベンチマークで確認してみました。
KAGOYA CLOUD VPSは1日単で利用料金が計算されるため、少しの期間だけ使ってみて実際に確認するのもいいと思います。
プランの詳細などはこちらからKAGOYAのVPS!
なお、契約時期やサーバー、ベンチマークのツールや仕方によって結果は変わる可能性がありますので、一つの参考程度にお考えください。
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